1か月の語学留学で英語が話せるようになる?

1か月の語学留学で英語が話せるようになるかと言われるとその答えは残念ながらNoです。

私は2020年と2023年の2回、それぞれ1か月ずつフィリピンの語学学校に滞在していました。この記事では経験を基に1か月での英語力の変化についてお伝えしたいと思います。

ちなみにTOEICの点数の変遷は次のとおりです。

1回目留学前後 430→590

2回目留学前後 665→770

目次

渡航前に受けたTOEICは430点でした。

レベルとしては、リーディングは簡単な文書は読めるものの、リスニングはかなりゆっくり話してもらわないと理解できず、スピーキングは自己紹介がやっとという状態でした。

留学前で印象に残っているのが、留学エージェントの説明会に行った際に、突然、隣の人と自分が英語を勉強している理由を英語で話してみようというワークがありました。私の相手は中学生の女の子でしたが、明らかにその子の方が上手に話せていて落ち込んだ記憶があります。

1週目

まず、現地の空港から学校までが学校が手配したドライバーがピックアップしてくれる予定だったのですが、事前にもらっていた集合場所が見つからず、聞きたいけど英語が話せなかったので、探し回ってなんとかみつけることができ、学校に着くまでにとても疲れた記憶があります。

学校では1日目はレベルチェックテストとオリエンテーションがありました。レベルチェックテストではTOEICのような試験を受けて、案の定ほとんどわからず勘で答えていました。オリエンテーションでは街に日用品の買い出しに行きましたが、ここでも定員の人の言葉がわからず払うお金もとりあえず高い紙幣を出して何とか買い物を終えました。

次の日から授業が始まったのですが、1日マンツーマンレッスンが6コマ、グループレッスンが2コマあり、当たり前ですが、すべてが英語のため、1日目の夜は頭の熱がとれずなかなか寝付けないぐらい頭がいっぱいいっぱいになっていました。

1週目はただただ精一杯で、休み時間に日本人の友達と話すことが唯一の息抜きでした。

2週目

2週間目で劇的に変わったことはなかったですが、耳が少し慣れてきたこともあり、何度も聞き返す回数は減りました。あとは他の国籍の生徒ともごくごく簡単な会話ができました。学校の先生は普段から外国人の英語の発音を聞きなれているので、間違っている発音や文法でも何となく解釈してくれるのですが、生徒同士となるとお互いに理解できる単語が限られているため、はじめはHiやHow are you?ぐらいのやりとりからはじめました。ただアラブからきていた生徒の発音は1か月経ってもほぼほぼ理解できず、リスニングと発音の難しさを実感しました。

3週目

3週目になると先生たちとも仲良くなり、教科書以外のことで日本の文化や今までの経験などを簡単な英語で話すことができるようになっていました。このころはお気に入りの先生ともっと話したいというのをモチベーションに明日聞きたいことリストなどを作っていました。また、週末には先生たちとでかけることで、普段よりもくだけた英語を学ぶこともできました。

4週目

最終週には先生との会話は大体成立していたと思います。もちろん先生たちがあわせてくれていた部分が大きいと思うのですが。1人、話が伝わらないときにスマホの翻訳機能を使う先生がいたのですが、その翻訳機能を使う回数が最終週は0回だったので、リスニングスキルはある程度成長したのかなと思います。

留学後すぐにTOEICの試験を受けたかったのですが、コロナが流行しだしたこともあり、受験したのは帰国してから約半年後に受け、590点でした。ほとんど勘で答えていたのが、わかる問題も少しでてきたという感じでした。特にリスニングについては各パートの初めの方はわかる問題が多くなりました。

あとはテレビなどで英語が流れたときに簡単な英語であれば聞き取れるようになったので、決してうまくはないけれども、英語が少しわかるようになったという実感を持つことができました。

1回目の留学後、定期的には英語学習を続けていたものの、仕事が忙しく、レベルとしては現状維持という状況がつづいていました。転職をきっかけに1か月有給休暇を取れることになったので、またフィリピン留学に行くことにし、渡航前のTOEICは665点でした。

1週目

2回目の留学では2人部屋を選んだので、初日からルームメイトがおり、ベトナム人でした。後でわかったのですが、一般的にベトナム人の英語のなまりが強く、ルームメイトとも初日は会話があまり続かなかったので、かなり焦りを感じました。

次の日はオリエンテーションがあり、町で買い出しなどをしたのですが、思っていたよりも原理の人と英語で会話をすることができ、1回目との差を感じました。

授業が始まると、グループレッスンが複数あったのですが、ビギナークラスのレッスンは先生が言っていることが9割以上わかった一方、中級以上クラスでは、ほかの生徒も長文を早口で話すため、1週目は聞き取るのに必死だった記憶があります。

2週目

少しずつ他の国の発音にも慣れ、日常生活で特に不便に感じることはなかったです。2回目の留学では時期的に日本人比率が低めだったこともあり、ほとんど日本人と話す機会がなく、1日日本語を話さない日も何日かありました。

3週目

1回目では3週間目ぐらいには英語力が上がってきている実感があったので、2回目はそれがあまりなく焦りだしていました。夜も自習をしていたのですが、目に見えての実感がなく、この週は色んな先生に英語力が向上している自覚があまりないがどうしたらいいのかということをやたら質問していました。いま思うとそれをスラスラ英語で話せるようになっていたので、確実にスピーキングが伸びていたのですが、そのときは焦りの方が強かったです。

4週目

最終週はもう楽しもうと思い、勉強はもちろんしましたが、放課後に先生や他の生徒と話す時間を増やすようにしました。韓国人の大学生と仲良くなりお互いに日本語と韓国語を英語で教えあったりして、英語を話すことの楽しさを改めて感じることができました。

帰国時点では、特に留学生活で困ることはなかったけど、この1か月で何か自分は身につけられたのだろうかという気持ちとともに日本に帰りました。

帰国後すぐにTOEICを受験し770点でした。点数以上に驚いたのが、リスニングで、話している文章がかなり正確に理解できるということでした。前まではわかるフレーズを頭の中でつなぎ合わせていたイメージだったのですが、このときは音声がそのまま意味がわかるという感じで、確実にこの1か月でリスニングが上昇したことを帰国してから肌で感じることができました。

以上が私の1か月語学留学の成果でした。

人によって1か月での成果は違ってくると思いますが、個人的には留学のいいところは、色々な文化に触れられることと、英語の勉強を続けるモチベーションをあげてくれることだと思います。 私は2回目で仲良くなった人たちに会いに行くことをモチベーションの1つに勉強を頑張っています。

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